面白い前振りがあるもの、答えに意外性があるもの、身の回りで見かけるけどあまりクイズにならないものが成文化されているものなど、さまざまな観点があると思います。
今回は、自分が作った中で最も良いと思える問題を紹介しながら、自分が思う「良い問題」について話していけたらと思います。
まずは、自分が作った中で最も良いと思える問題を紹介します。
この問題が自分の中で最も良いと思う理由を、3つの観点から紹介します。
①生活の中で触れる機会があったから
この問題の前振りにある「自動販売機への搭載が進む」の部分はJR橋本駅のホームでAEDが搭載された自動販売機を見た経験に基づいています。
のちに生まれ育った町に帰省した際にも同じような自動販売機を見かけることがありました。
大都市で生活したことがないため都会に設置されている場面を目撃したことはないですが、見る機会があってもおかしくないと思います。
②地域差に逆らう問題だから
クイズの問題に出るものの中で地域差というものを感じることがある人もいるのではないでしょうか?
例えば東京や大阪の電車の路線について聞かれることはあっても、田舎で運行されている路線の問題を聞くことはあまり無いように感じます。
この問題はその逆の存在にあるような気がします。
AEDは商業施設やビル、学校などに設置されることが多いです。当たり前ですが人口が多い場所ほどAEDの数も増える傾向にあります。
では、田舎の場合はどうでしょうか?
自分が生まれ育った人口約3000人の町を例にあげると、コンビニもなければスーパーマーケットもありません。
学校には設置されていましたが、それでも設置数は全体的に少ないと感じます。
その中で生まれ育った町にもAEDが搭載された自動販売機を見かけることがありました。
人命救助に必要なものなのである程度の数が必要なためこのような自動販売機があるのだと思います。
③何も知らなくても前振りを聞いてあたりをつけられそうだから
これは完全にクイズ側に寄ってしまう話なのですが、「迅速な処置」という言葉から人命に関わる場面であることが想像できそうなこと、「自動販売機への搭載が進む」という言葉から、それなりの数が必要で、電気を使うものであることが想像できるのではないでしょうか?
自分は「短文基本」と呼ばれるジャンルを主に取り組んでいますが、①「生活の中で触れる機会があったから」や③「何も知らなくても前振りを聞いてあたりをつけられそうだから」が良い問題である条件に当てはまりやすいのではないかと思います。
その中で②「地域差に逆らう問題だから」のような変わった観点も取り入れられたという面から自分の作った中で最も良いと思える問題だと思います。
今後のクイズ人生の中で、この問題を超えるようなクイズを作っていきたいと思います。