人間とは何か…クイズ

今回の記事はそらしのさんから投稿していただいたクイズになります！

高校の倫理の教科書を開けると第１章の1番最初に載っているのは「人間とは何か」という項目です。
そこでは人間の特質を色々な観点から述べた内容と用語がずらりと並んでいます。
…正直、この時点で頭がこんがらがってきます。
ただ、この部分は一般教養、つまり普通のクイズ大会などで出る可能性が十分にあるものなので、覚えた方が良い内容です。
そこで、今回は関連する似たような名前を持つ単語を更に踏み入った内容などとともに出していきたいと思います。
なるべく有名なものを集めたつもりです。(ただ、正直、難しいと思うので、3点取れれば合格だと思います。)

今回のテーマは『 人間とは何か 』！

全１３問です！

1.スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネが著書『自然の体系 第10版』の中で提唱した、ラテン語で「賢い人間」という意味を持つ人間の生物学的分類は何でしょう？

ホモ・サピエンス
[人間が持つ理性に着目して名付けられた。別名を「英知人」「知性人」などともいう。]

2.オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガが1938年に同名の著書の中で提唱した、自由な遊びから芸術や学問などの文化が生まれるとする考えを、ラテン語で「遊ぶ人間」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

ホモ・ルーデンス
[当時の理性主義を踏まえた分析から名付けられた。別名を「遊戯人」などともいう。]

3.京都大学名誉教授の片山一道が提唱した、人類が誕生以来移動して生活してきたことを端的に表す、ラテン語で「移動する人間」という意味を持つ言葉は何でしょう？

ホモ・モビリタス

4.フランスの哲学者アンリ＝ルイ・ベルクソンが著書『創造的進化』の中で提唱した、人間の知性の本質は道具を作って環境を作り替える創造性にあるとする考えを、ラテン語で「作る人間」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

ホモ・ファーベル

5.一説にはフランスの思想家エドガール・モランが著書『失われた範列』の中で提唱したと言われている、破壊と無秩序を生み出す過剰的存在のことを指す言葉を、ラテン語で「錯乱した人間」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

ホモ・デメンス
[別名を「錯乱人」などともいう。
※堀切直人著『読書の死と再生』ではスウィフト、A.ケストラーらペシミストが人間を「ホモデメンス」と規定し、モランは錯乱と叡智の融合がヒトだとして「ホモ・サピエンス・デメンス」を新たに名付けたと記載してあります。]

6.ドイツの哲学者イマニュエル・カントが著書『人倫の形而上学』の中で提唱した、ラテン語で「本体人」という意味がある言葉は何でしょう？

ホモ・ヌーメノン

7.ドイツの哲学者イマニュエル・カントが著書『人倫の形而上学』の中で提唱した、ラテン語で「現象人」という意味がある言葉は何でしょう？

ホモ・フェノメノン

8.オーストリアの精神医学者ヴィクトル・フランクルが提唱した、苦悩こそが人間の本能だとする考えを、ラテン語で「苦悩に耐える人間」という意味がある言葉で何というでしょう？

ホモ・パティエンス

9.イギリスの経済学者アダム・スミスが提唱した、人間は経済的合理性に基づいて利己的に行動するという考えを、ラテン語で「経済人」を意味する言葉から何というでしょう？

ホモ・エコノミクス

10.岩田誠がこの言葉の提唱者だとする説も存在する、人間はロゴスを持つ動物であると仮定した考えを、ラテン語で「言葉を話す人間」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

ホモ・ロークエンス
[※岩田誠さんが提唱したという記述よりも先にヨハン・ゴットフリート・ヘルダーとヨハン・フリードリヒ・ブルメンバッハが同概念を提唱したという記述も見られます。]

11.アリストテレスの「人間はポリス的動物である」という言葉を起源とする、政治的にたけた人間を指す言葉を、ラテン語で「政治的人間」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

ホモ・ポリティクス

12.ドイツの哲学者エルンスト・カッシーラーが著書『人間　シンボルを操るもの』の中で提唱した、言語などの意味を持つ象徴によって世界を捉える考えを、ラテン語で「象徴を扱う動物」という意味を持つ言葉から何というでしょう？

アニマル・シンボリクム

13.ルーマニアの宗教学者ミルチャ・エリアーデが提唱した、人間は神を信じて祈りを捧げるものだとする考えを、「宗教人」を意味するラテン語から何というでしょう？

ホモ・レリギオースス