クイズプレイヤーなら難関大学の入試問題何問か解ける説

タピオカ
タピオカ
今回は大学入試の問題の中でも、クイズで聞いたことある知識などを活用すれば解ける問題、クイズ的要素が強い問題をいくつかピックアップしてみました。
それぞれどこの大学の問題かは1番後ろに記しておきますね。
評判が良かったら続編出します。

全部で10問!

①肺動脈と肺静脈のうち、酸素をより多く含んでいるのはどちらでしょう?
肺静脈
(臓器に入るものを動脈、臓器から出たものを静脈といいます。動脈血は酸素を多く含む血液、静脈血は酸素をあまり多く含んでない血液です。しかし、動脈に動脈血が必ずしも流れているわけではありません。肺から出たものは静脈になりますが、肺で二酸化炭素と酸素を交換しているため、肺静脈には酸素が豊富に含まれています)
②大気中の二酸化炭素などが吸収した熱エネルギーを地表面へ放射し温度を上昇させる現象を何というでしょう?
温室効果
(小学校の理科でも扱うと思います。この年の同じ大問でも聞かれていたように、温室効果ガスは4種類程度聞かれることがありますので大学入試で生物を使う人は覚えておいた方がいいと思います。具体的には水蒸気、メタン、フロン、一酸化二窒素など)

Q坊
温室効果ガスの3/4は二酸化炭素が占めているみたいよ!
③フロンティア軌道理論の研究により、日本人として初めてノーベル化学賞を受賞した人物は誰でしょう?
福井謙一
(フロンティア軌道理論は簡単に言うと電子供与体の分子軌道と電子受容体の分子軌道の相互作用が反応に重要という理論です。この業績により1981年に日本人およびアジア人初のノーベル化学賞を受賞しました。まあ日本人ならノーベル賞受賞者全員覚えておいてほしいって大学からのメッセージを感じますね)
④以下の法則や発見を古い順に並べ、番号で答えよ。
1.アボガドロの法則
2.シャルルの法則
3.ドルトンの分圧の法則
4.ボイルの法則
5.メンデレーエフによる周期律の発見
6.ワトソンとクリックによるDNAの二重螺旋構造の発見
4→2→3→1→5→6
(高校で化学基礎をやると3→1はやると思います。ボイル-シャルルの法則という言葉があるように4→2なのはなんとなくイメージがつくと思います。DNA二重螺旋の発見は科学技術の発展による分析からわかったことで5→6がなんとなくわかると思います。あとはこれらを古そうな順に配置すれば正解です。ちなみに、高校で学習する化学の法則の中で発見が最も古いのはボイルの法則と覚えておけば簡単かなと思います。この問題は③と同じ大問でしたが、当時高校生のタピオカに刺さりました。まだクイズをやっていない頃でしたが科学史に興味があったこともあり正解できたため、高校生が全く解けないことはないと思います。これ以降、この手の科学史の問題は同じ学部で出題されていないため、批判があって作問者が入試問題作成から外されてしまったのかなと思います)
⑤学校の設置・管理や教員の任免、児童・生徒の就学などを担当する、地方公共団体は何でしょう?
教育委員会
(高校で政治経済をやっていなくてもなんとなくわかると思います。主に地方自治法や地方教育行政法により定められています。この1つ前の問題でもありましたが、教育に関する判例等(旭川学テ事件など)は高校でもいくつか学習しますね)
⑥1776年にはアメリカ独立宣言が採択され、1787年にはアメリカ合衆国憲法が制定された都市はどこでしょう?
フィラデルフィア
(ペンシルベニア州の都市です。独立宣言採択など、アメリカ誕生の地として知られています。このため都市全体が世界遺産に登録されています。ワシントンD.C.に移るまでアメリカの首都でした)
⑦1877年に東京開成学校と東京医学校が統合してできた学校は何でしょう?
東京大学
(伊東玄朴らが設立した種痘所が江戸幕府へ移管され西洋医学の教育機関になり、東京医学校へ受け継がれることがリード文で書かれていました。日本教育史的には重要な出来事ですね)
⑧竹下登により、財政再建を目標に1989年に創設された制度を漢字3文字で何というでしょう?
消費税
(本物の入試問題では竹下登の名前が伏せられていましたが、財政再建と1989年という年号で消費税ということがなんとなくわかるかなと思います。当時は3%でしたが今は10%になっています)
⑨代表作『ブレダの開城』で知られる、バロック期のスペインの画家は誰でしょう?
ディエゴ・ベラスケス
(『ラス・メニーナス』などで知られていますね。クイズをやっていたら両方の絵画を聞いたことがあると思います)
⑩チェコ民族運動に参加していた、代表曲『わが祖国』で知られる作曲家は誰でしょう?
ベドルジハ・スメタナ
(特に第二曲『モルダウ』が有名でクイズにもよく出ますね。世界史で音楽史はあまり出ませんね)

【出典】全て早稲田大学です。

①2017年 教育学部 生物改題
②2017年 教育学部 生物改題
③2015年 教育学部 化学改題
④2015年 教育学部 化学改題
⑤2018年 法学部 政治・経済改題
⑥2018年 教育学部 地理改題
⑦2018年 文化構想学部 日本史改題
⑧2018年 政治経済学部 日本史改題
⑨2012年 文化構想学部 世界史 改題
⑩2012年 教育学部 世界史改題