「おみやげ算」を君は知っているか

ジン

突然ですが問題です!制限時間は…10秒!
14×13=?

・・・

正解は「182」です。あなたは10秒で暗算できましたか?「ちょっと時間かかったなぁ」というそこのあなた!
この記事を読み終わる頃には本当に10秒で暗算できるようになりますよっ!!!

今回は2桁の掛け算を簡単に暗算できる「おみやげ算」について紹介します。

おみやげ算とは?

「おみやげ算」とは、先ほども紹介した通り、2桁同士の掛け算に使える計算方法の一種です。
数字を移動させる動作が「お土産」に似ていることから名付けられました。

19×19までは秒殺。おみやげ算の使い方

では実際に、先程の例題を軸に「おみやげ算」の計算法について説明します。

Step①:片方の一の位を全てもう片方へ移す。

まず、かける数字の一の位を移し、キリのいい数に変えて計算しやすくしましょう。

この問題の場合は、「13」から「3」を持ってきて、「14」に渡してあげます。
すると「(14+3)×(13-3)」=「17×10」となります。

キリのいい数にすれば、あとは掛け算してしまいましょう。
「17×10=170

このように後ろの数字をキリのいい数にすることで、計算が楽になります。

一の位の数を移した結果、「20」や「30」になっても構いません。

Step②:一の位同士を掛け算する。

「14×13」の一の位同士を掛けるので、「4×3=12
これは簡単ですね。

Step③:求めた2つの数字を足す。

Step①で求めた「170」とStep②で求めた「12」を足します。
「170+12=182
これが「14×13」の答えとなります。

おみやげ算、いざ実践!

では実際におみやげ算やってみましょう!
制限時間は90秒!全部で5問です〜!

答えは半角の数字で記入してください!

時間切れ!


おみやげ算に挑戦!

1 / 5

①16×14=?

2 / 5

②19×17=?

3 / 5

③16×18=?

4 / 5

④31×39=?

5 / 5

⑤76×74=?

おみやげ算は十の位が同じ数同士でしか使えません!

19×19以降の数を計算する際は気をつけてくださいねっ!

みんなもやってみよう。おみやげ算!!

なぜこうなるの?
中学生以上は意味も理解してみましょう!
a,b,cを整数とすると、十の位が同じ2ケタの2つの数は、10a+b、10a+cと表せます。(aは十の位、bとcは一の位の数)

この2つを掛けると(10a+b)(10a+c)=100a²+10ab+10ac+bcとなります。
これが本来の答えですので覚えておいてください。

そしておみやげ算の考え方です。
まずStep①で一の位の数をもう片方へ移すので、(10a+b+c)(10a+c-c)=(10a+b+c)×10a=100a²+10ab+10acとなります。
先ほど出した本来の答えと比べると「+bc」が足りません。
これがStep②③の「一の位同士を掛け算したものを足す」という作業に当たります!

ここまで理解できたら、あなたは真のおみやげ算マスター!!

おみやげ算が分かった人は、ぜひX(Twitter)でシェアをお願いします!!